こんにちは、ココリネです。
先日、風邪をひきまして、のど飴をコロコロなめていました。
そのとき、ふと子ども(といっても中1くらいだったかな)の頃を思い出しました。
もくじ
成長しても飴玉は危険。窒息注意
こちらの画像は大玉コーラ飴です。※amazonより
すでに嫌な予感がしますね。
しゅわしゅわして、とってもおいしい。わたしの大好きな飴です。
角度調整できる座椅子で、この飴をゴロゴロなめていました。
座椅子を倒しすぎていたのか、わたしがふんぞり返っていたのか忘れました。
そのとき飴玉がコロリとのどの奥に入ってしまいました。
まだ詰まってはいません。
かなり奥に入ってしまい、指でかきだそうにも届きません。
このままじゃまずいなあと思い、吐き出す体勢をとろうとしました。
息ができない恐怖、吐きたくても出てこない
すると飴がスススとすべって、さらに奥に入っていきした。
ここで詰まってしまったのです。
驚いて息をしようとしましたが吸えないんです。当然ですが声も出ません。
誰か背中をドンドン叩いてくれたら出たかもしれませんが、それは無理でした。
この日、家族は留守で家にはわたし一人だったのです。
『このまま息ができないと…』『こわい』
恐ろしくて苦しくて、その時間はどのくらいだったでしょうか。
カハッ!とやって喉から出そうにも息が出せない、そんな無駄なことをしていました。
ああ神さま!息が通った!
パニックになっている間に少し飴が溶けたようです。
ほんとうに少しだけですが、のどにヒュッと空気が通り抜けた、あの感覚は今でも鮮明に覚えています。
冷えた風のような、心もとない息が喉から出てきて、それにすがりつくように細くこまかく呼吸をくり返しました。
わずかな呼吸ができるようになっただけなので、怖くて体を動かせませんでした。
それでも、そっと息をしているうちに飴による圧迫感がうすれてきました。
胸のあたりに飴が詰まっている感じが気持ち悪い
飴はゆっくりと、気管を通過していきます。
わたしはようやく立ちあがり、おそるおそる水を飲みました。
しかし水がうまく飲みこめません。
アホですね。まだ飴が詰まっているのに水なんか飲んだら、それも詰まるのに。
それでも、なんとか水は飴のすき間から胃に入っていきました。
肺のあたりで飴を感じます。
ちょっとずつ水を流し込みながらドキドキして過ごしました。
そして…
飴は無事に胃にたどりついた
胸の違和感は消えました。
どうやら胃に到着したようですが、胃はめちゃくちゃ驚いたことでしょう。
胃「なにこれ、デカッ!? こんなに負担をかけやがってちくしょう」
「体」という大きな組織で起きた大事件でした。始末書ものです。
子どもの食品による窒息死、5年で103人。8割は6歳以下
平成22年~26年の消費者庁の調べで、子どもの食品による窒息死は3ケタにのぼるという記事です。
飴以外にも餅、こんにゃくゼリーは要注意。
噛む回数が少ない子はパンや肉ものどに詰まらせやすいです。
窒息の恐怖のまとめ
あのとき、いちばん恐ろしかったのは「声が出せないこと」と「のどがピタッと閉じたような感覚」でした。
あのまま息ができなかったら、誰もいない部屋で一人死んでいました。
息が吸えない絶望と、ヒュッと息が通った安心感。
飴をなめると、たまにその両方を思い出します。
わたしは飴を口に入れたら、すぐにガリガリかんでしまうクセがあります。
いつからなのか分かりません。
もしかしたら、この日のことがあったからかもしれません。
飴をじっくりなめる派のあなたも、ガリッとかんじゃう派のあなたも、ほんとうに怖いので気をつけてくださいね。